20△□年、日の出公園のおはなし。「けんか」
日の出公園の木のそばで何かが動いています。
「や~い、お前足へんなの」
「やめてよ」
「やーめないよー」
動いていたのはかぼちゃのたね。
名前は左がボス・ヴイ・カボ。となりがゴ・ア・ジ・カボ。
昨日友達になったばかり。
今日はボスがまほうをかけようとしています。
「ぼくは、ボスだぞボス!ボス!」
「どこのボスだ?」
「え、と・・・・・」
「ほーら、ボスじゃないじゃないか!名前だけだろ」
「名、名前だけじゃないぞ」
「じゃ言ってみろよ」
「お、お、おれは、パンプキン山で、ツ、ツアーをしているんだぞ。そ、そ、それで、それがその教室なんだよ、それで、先生じゃなくて、ボスにしようとそうだんできまったんだ」
「あっそ、ぼくさぁ、おまえのはうそだとわかっているからさ」
「なんだと!!」
そして、ボスは、ゴ・ア・ジのことをなぐりました。
「いたいよ、やめて、やめて、うえーん」
「おまえなきむしなんだな。ばーいばーい」
「ちょちょっとまてよ。」
「しょうじきに、言ったほうがいいよ」
「・・・わかった。ただ名前でじまんをしたかっただけなんだよ。ごめん」
「いいんだよ、ボス」
「えっ!ボ、ボス?!」
「そうだよ、きみはボスだよ」
「なぜだ?」
「え?なまえで言ってみただけだよ」
「ワハハ、おまえといるとゆかいだな」
「そうかなぁ」
あれから6年。二人は26歳。
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